建築用語について
用語解説
【あ】
- アンカーボルト
基礎のコンクリ一卜部分と木造の土台(木の部分)をつなぐ金属のボルトのこと。
【う】
- 雨水浸透桝
雨水を地面に浸透させるために設けた排水桝。 - ウレタンフォーム
ウレタン樹脂を発泡させボード状にしたもの。
【え】
- ALC
軽量気泡コンクリ-卜(細かな気泡の入った軽いコンクリートの板)の一種。外壁材として張られることが多い。 - 液状化現象
水分を含んだ砂に強い衝撃が加わると砂が液体のように流動性をおび、噴砂・噴水のような現象を引き起こす。建造物が浮力によって傾斜・転倒・沈下する場合がある。
【か】
- 外構工事
建物の周辺の建物以外の工事のこと。塀や植栽など。 - 火災警報器
寝室や廊下などに設置が義務づけられた煙や温度で感知して警報を鳴らすもの。 - 樫ぐね
群馬県に良く見られる防風のために主に北西に設けられる高い植栽。 - 金物:すじかいや柱、梁などに補強として取り付けられるボルト状や板状などの金属の金物。
- 換気口
床下(小屋裏)換気口は床下の空気の流通を良くする目的で設けられたもの。 - 監理者
設計した内容が図面などのとおりに施工されているかを確認する仕事をします。 - 完了検査
工事が完了して確認申請のとおりに仕上がっているかどうかを確認する検査。
【く】
- グラスウール
ガラス繊維を綿状に加工した住宅用断熱材。
【け】
- 珪藻土
軽藻類の堆積した柔らかい粘土。壁などに塗られます。下地は木摺り(きずり)、ラスボードなどが多く使われる。 - 桁行
小屋に直角の方向、あるは単にスパン割の小さい方向、「桁行方向」ともいう。
- 建築確認申請
建物を建てるには建築主は建築確認申請書を役所又は民間の指定確認検査機関に提出し、建築物が建築基準法等に適合しているか確認を受けなければなりません。原則として、確認を受けずに工事を着工することは建築基準法違反となります。 - 建築面積
建築物の外壁又はこれに代わる柱の中心線で囲まれた部分の水平投影面。
俗に「建坪」といわれているものである。 - 建ぺい率
建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合のことです。
建ぺい率=建築面積/敷地面積×100
例えば建ぺい率60%ならば、100㎡の土地に60㎡建築可能となる。
【こ】
- 構造用合板
すじかいの代わりとなる構造的に強固な合板。 - 工程表
工事の内容と期間などの計画をグラフにしたもの。
【さ】
- サイディング(ボード)
外壁建材で多く使われている板状のもの。
【し】
- しっくい
消石灰、砂、糊、すさなどと水を混ぜたもので、壁などに塗られます。下地は木摺り(きずり)、ラスボードなどが多く使われます。 - シックハウス対策
接着剤に含まれるホルムアルデヒドなどの建物に使われる物質の中で人体に悪影響を及ぼすとされる物質を含まない方向で建材を使うという対策。 - 地縄
敷地に実際の建物の位置を杭や紐などであらわすこと。 - 重要事項説明(建築士のとき)
設計・監理や報酬などの建築士からの説明。 - 重要事頂説明(不動産のとき)
不動産に関する宅建主任者からの説明。
【す】
- 筋違(すじかい)
木造において、壁面の柱間に斜めに入れて、風や地震力などの水平力に抵抗するための構造材。 - 捨てコンクリート
基礎工事の際、根切り底に砕石を敷き詰めたあと、鉄筋や型枠を組み立てるにあたって水平な面が必要なために流し込まれるコンクリートのこと。 - 水平投影面積
上空より光りを投影した時に影となる部分の面積。
【せ】
- 設計地盤面
建物のまわりの地面の高さのことで、平均の高さを意味します。 - 石膏ボード
プラスターボードとも言い、石膏を加工してボード状にしたもの。表面は紙でおおわれている。 - 接道義務
建築基準法第43条で非常の際の避難、日常のサービス等を考慮して、建築物の敷地は通常2m以上の幅で道路に接していなければならない。
【た】
- 耐力壁
木造で地震や風圧などに耐える構造的に不可欠な壁のこと。 - ダウンライト
天井に埋め込んである照明器具のこと。 - 建て方
木造の建物なら柱や梁(はり)などの骨組みを組み立てる作業工程のこと。 - 断熱サッシ
二重サッシの他、複層ガラスを用いて、断熱性能を高めたサッシ製品。
【ち】
- 中間検査
建物の骨組み工事が終わって構造上安全に施工されているかどうかを確認する検査。 - 調光スイッチ
明るさを調整できるスイッチ。
【つ】
- つま(端、妻)
すべての物の端をいう。建築物では、特に側面を指す。
【と】
- トラップ
水がたまるようになっており(封水[ふうすい]といいます)、下水などからの悪臭などが排水口から上がってこないようなしくみ。
【ぬ】
- 布基礎
木造建物の基礎が立ち上がった部分を基礎としたもの。
【ね】
- 根入れ深さ
基礎のコンクリートが地面に入っている深さのこと。 - 根切り
建物の基礎をつくるために地面を掘る作業。 - 根切り底
建物の基礎をつくるために地面を掘る作業(根切り)の底盤部分のこと。
【の】
- 延べ面積
建築物の各階の床面積の合計。
【は】
- 配筋検査
木造の場合、基礎工事のコンクリートを打設する前に、基礎の鉄筋や型枠が基準や設計どおりに組み立てられているかどうかを検査する作業。 - パテ
塗装工事や壁紙張り工事に先立って下地の板の凹凸をなくすために部分的に塗るもの。 - パーティクルボード
主に木材の小片(削片または砕片)を結合材を用いて加圧して作った板状物。 - ハードボード(硬質繊維板)
木削片を破砕し、繊維化したものを圧縮成形した板。
【ひ】
- 火打ち土台
土台の水平面のゆがみをなくすためにカド部分にななめに取り付けられる補強部材のこと。
【ふ】
- F☆☆☆☆(フォースター)
シックハウス対策の建材でホルムアルデヒドの発散量が最も少ないもので規制対象外のもの。(フオースター) F☆☆、F☆☆☆など規制を受けるものもあります。 - 不同沈下
地盤が強いところと弱いところがあって、建物が基礎ごと傾いてしまうこと。 - プレカット
木造の柱や梁などをはめこんで組み立てるために、はめ込む部分(仕口[しぐち]といいます。)をあらかじめ工場で機械で加工すること。
【へ】
- ペアガラス
サッシのガラスを二重複層にして間にガスなどを充てんしたもの。1枚ガラスより断熱性能が向上する。 - ベた基礎
木造建物の基礎が立ち上がった部分だけでなく基礎の下部を板状にすべてつないで基礎としたもの。布基礎の場合より地盤が弱い揚合などに採用されます。 - 別途工事
当初の見積りに組み込まれていなかった部分の工事のこと。 - ベニヤ板
木材の薄板を張り合わせた合板。 - ベンチマーク
敷地の高低差を測るときに、基準となる工事中も動かない高さのものを基準として決めておきます。これをベンチマークといいます。
【ほ】
- ポリエチレンフォーム
ポリエチレン樹脂を発泡させボード状にしたもの。 - ポリスチレンフォーム
スチレン樹脂を発泡させボード状にしたもの。 - ホールダウン金物
地震のとき、柱のタテ方向に引き抜く力が働きます。これを防ぐ代表的な金物です。
【ま】
- マイコンメーター
ガス設備に不可欠の危険な状態になるとガスを遮断するメーターです。ガス設備に不可欠です。 - マルチメディアコンセント
テレビ、パソコン、などが1箇所で併用できるようにひとつにまとめたコンセント。
【み】
- 水貫
地縄の作業のあとに、基礎の深さや高さなどを決めるために「水盛やり方」という仮(かり)の工事(基礎工事が終わるとはずしてしまいます。)で、地縄のまわりに打たれる杭(くい)と杭に渡して取り付けられる板のこと。
【も】
- モルタル
砂とセメン卜と水を混ぜたもので、壁などに塗られます。
【ゆ】
- 床面積
建築物の各階またはその一部で壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積。
【よ】
-
容積率:容積率とは敷地面積に対する建物の延べ面積の割合の事です。
容積率=延べ面積/敷地面積×100
例えば、容積率200%であれば、100㎡の土地に200㎡の延べ面積の建物が建築可能です。 -
用途地域
都市計画補に基づく地域地区で、建築可能な建物の種類や大きさが規定されています。
【ろ】
- ロックウール
玄武岩、輝緑岩、または鉱滓などの主原料を繊維状にしたもの。
石綿(アスベスト)とは全く別物です。
【わ】
- ワンドアツーロック
防犯対策でドアをいくつも設けずに、鍵を複数取り付けて開錠に時間のかかるようにしたもの。